意外と簡単！家庭菜園で落ち葉堆肥を作ろう！｜いらない落ち葉でふかふかの土に

堆肥作りにチャレンジしたいという方には、身近な材料で作れる植物性の「落ち葉堆肥(腐葉土)」がおすすめ！
このページでは落ち葉堆肥の簡単な作り方と、必要な材料やアイテムをご紹介しています。
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堆肥の基本知識

落ち葉堆肥は、身近な材料である「落ち葉」を使って作れる堆肥のうちの一つです。土に加えることで土壌の栄養が補給され、植物の成長をサポートできる土壌改良材です。季節を問わず利用でき、家庭菜園や畑、花壇などさまざまな場面で役立ちます。

1. 堆肥とは何か

堆肥とは、植物や動物の有機物を微生物の力で分解・発酵させて作る、土壌改良材のことを指します。

家庭で作れる堆肥の材料としては、植物の葉や、野菜や果物の皮などの生ごみが挙げられます。これらの材料を適切な湿度と温度条件のもとで微生物が分解することで堆肥ができあがります。

2. 落ち葉堆肥のメリット

堆肥を土壌に混ぜることで、土壌の有機物が補われ、肥沃度が高められます。落ち葉には炭素などの成分が豊富に含まれているため、これを堆肥として使うことで土壌の物理性が改善し、微生物環境の改善にも役立つとされています。

落ち葉堆肥により、土が持つ保水性や通気性も向上させるため、植物の根が健全に発育しやすくなります。これにより、植物がより多くの水分と栄養を吸収できるようになります。

3. 落ち葉堆肥に向いている葉の種類

ケヤキ・クヌギ・コナラなどの葉は堆肥化しやすいと言われています。これらの種類の葉は、葉っぱの水分量や樹脂分量が少ないため発酵しやすく、はじめて落ち葉堆肥を作る方におすすめできる種類になっています。

もちろん、これ以外の葉も落ち葉堆肥の材料として使用できますが、以下に挙げた特徴がある葉については、堆肥化するスピードが遅かったり、発酵しにくいといったことになりやすいため、あまり向いていません。

 

 

堆肥の特徴・使い方

落ち葉堆肥は、家庭菜園や庭の手入れに非常に役立つ土壌改良材です。堆肥は土壌の質を改善し、植物の成長を促進するため、広く利用されています。

1. 堆肥の特徴

茶色で、触るとふかふかとしている堆肥ですが、良い堆肥は土の香りがして腐敗の匂いなどはほとんど感じられません。これらは、堆肥が完全に分解され良質な状態になった証拠です。

堆肥は小さな粒子状になっているため、植物が根を伸ばしやすい構造になっています。湿り気も適度にあり、乾燥しすぎず、逆に湿り過ぎないバランスが重要です。自家製で作ると、このような良い状態に達するまでに時間がかかりますが、これらの特徴をもった落ち葉堆肥は、庭や畑の土壌改良にとても有効です。

2. 家庭菜園での使い方

堆肥は主に土と混ぜて使われています。堆肥を土に混ぜることで、土壌の保水力や通気性を改善することができ、植物の根が健やかに育ちやすくなります。特に新しい土を使う場合は、堆肥を混ぜることで必要な栄養分を補給できます。堆肥の量は、土の量に対して10％程度が目安です。

混ぜる方法の他にも、植え付け前に堆肥を土の表面に薄く広げ、軽く耕すのも効果的です。堆肥により植物が根を張りやすくなるため、植物の成長が促進されます。

 

落ち葉堆肥の材料・道具・作り方

落ち葉堆肥は簡単に自宅で作ることができ、環境にも優しい土壌改良材です。落ち葉堆肥を作るための手順を3ステップで説明します。

ステップ1 堆肥置き場を準備しよう

まずは適切な堆肥置き場を決めましょう。畑や庭の風通しの良い場所を選んでください。

堆肥を置く場所は枠を設置し、底は地面と接触するようにします。これは、土中の微生物が自然に堆肥に移行し、分解を促進するためです。また、湿気を逃がさないように、ブルーシートなどのカバーも用意しておきましょう。

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ステップ2 材料を重ねて入れよう

堆肥を作るためには、落ち葉と発酵促進剤を交互に枠に入れていくことが重要です。最初に落ち葉を底に敷き、その上に発酵促進剤として使える材料を重ね、さらにその上に落ち葉を入れていきます。これらを何層にも重ねておくことで、堆肥全体の分解が均一に進みやすくなります。

発酵促進剤としては、米ぬか・油かす・生ゴミの他、市販の土壌改良材などが使用できます。

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落ち葉と発酵促進剤を重ね終えたら、上からブルーシートなどで蓋をして完成です！

ステップ3 ときどきかき混ぜよう

堆肥枠の中身は、週に一度くらいの頻度でかき混ぜることをおすすめします。こうすることで空気が材料の中に均等に行き渡り、微生物の活動が促進されます。

 

完全に材料が発酵するまでの期間は気候や環境条件により異なりますが、おおよそ数ヶ月から1年程度です。発酵の最終段階では温度が徐々に低下し、完全に発酵が終了すると堆肥の香りがするようになり、ふわふわとした手触りになります。

 

注意点とトラブル対策

堆肥を作る「発酵」の過程では、様々な問題が発生することがあります。適切な対策を取って、上手に発酵できるように調整しましょう。

1. 材料は「腐っていない」ものを使う

発酵に使う雑草・落ち葉・野菜くず・生ごみなどの材料は、新鮮もしくは乾燥しているだけのものを使いましょう。原料自体が劣化していると異臭の原因になり、腐っているとその後に発酵しにくくなってしまいます。腐っていない新鮮な原料を使用することで、堆肥作りの成功率を上げましょう。

2. 異臭がする時は「水と空気と温度」を確認

落ち葉の分解をしっかりと進めるためには、水分と空気の管理が重要です。堆肥は少し湿っている必要があるので、材料を混ぜるときに指で触るなどして都度確認しましょう。混ぜたときに腐ったような匂いがしたら水分が多すぎる証拠です。こういった場合には、かき混ぜる頻度を増やしたり、雨水がきちんと防がれているか確認するなどして対応しましょう。

また、温度が高すぎる場合にはしっかりと材料を混ぜることが大切です。

堆肥の発酵中に温度が上昇することは、雑草の種子や家畜由来の病原菌を排除するのに役立ちます。しかし、80度を超える高温では、材料の中でも分解しやすい成分のみが分解されてしまい、耐熱性の微生物と分解が難しい有機物だけが残ることになってしまいます。さらに高温によって、堆肥の材料に含まれる窒素がアンモニアガスとして放出されてしまい、堆肥の質が低下してしまうのです。

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温度が高すぎる場合には材料全体をこまめに混ぜるようにしましょう。

3. 害虫が気になるときは「防虫ネット」がおすすめ

害虫対策としては防虫ネットの使用がおすすめです。堆肥枠やその周囲に防虫ネットを張り巡らせることで、物理的に害虫の侵入を防ぐことができます。

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また、風通しの良い環境を維持することも大切です。湿気がこもると、カビや病原菌も発生しやすくなるので、風通しの良い場所を選びましょう。

最後に、使用する材料の品質も重要です。腐ったりなどして劣化した材料は害虫や病原菌の温床となるため、自家製の堆肥を作る際は常に新鮮な材料を選びましょう。

さらに効率よく堆肥を作るには

作業を効率化させよう

作業を効率化するために、作業のスケジュールを決めることをおすすめします。「この曜日は材料をかき混ぜる！」と決めておくと、堆肥作りをほったらかしにしてしまう可能性も減るはずです。週に一度は材料をかき混ぜ、合わせて水分のチェックを行うとより効果的です。

また、専用の堆肥容器を使用することで、作業が簡単になります。容器を選ぶ際は、通気性が良いものだと品質が良くなりやすく、組み立てが簡単なものなら手軽に堆肥作りを始められます。加えて、堆肥作りに使う道具は一箇所にまとめておくことも効率化に寄与します。道具がすぐに使える環境を整えることで、作業の流れがスムーズになり、無駄な時間を削減して短時間で効率的に堆肥作りができます。

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2回目以降の堆肥作りに向けて記録をつけよう

堆肥作りを長く楽しみたいのであれば、堆肥の発酵の進行状況などを都度記録しておくことをおすすめします。自分の環境は湿気やすいのか乾きやすいのか、うまくいった堆肥はいつごろ作り始めたか、天候の割合や材料の内訳などのデータがあれば次回の堆肥作りの際に大いに役立ちます。うまくいかなかった場合でも、記録をもとに改善点を見つけ、次回に活かすことができますので、堆肥作りの際は記録を取ることをおすすめします。

最新の情報を調べよう

堆肥作りに関する情報を常に更新し、最新の方法を取り入れることも、効率的な堆肥作りに有効です。ガーデニングや家庭菜園を長く楽しむためには、適切な道具と信頼できる情報源が必要です。インターネットや農業雑誌などから、知識を深めるための情報や、使いやすい農業用品の情報を仕入れ続けるのも、効率良く楽しい菜園生活に繋がります。

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最後に

自家製の堆肥作りは、環境に優しいだけでなく、家庭で余った落ち葉などを効率良く処理できるメリットもあります。完成までは時間がかかりますが、そのぶん上手に発酵させることが出来た時の喜びもひとしおです。

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