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防獣ネット・防獣フェンスで農作物を守る!農地の野生動物対策とは?

農家にとって非常に深刻な問題である獣害。「時間をかけて大事に育ててきた農作物を、収穫の直前にすべて食べられてしまい収益が減少した」などといった被害が全国で起きています。そこで今回は、獣害の発生原因や対策のポイントをはじめ、獣害対策におすすめのアイテムを紹介します。
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目次

獣害が発生する原因とは

農地で獣害が発生してしまう原因には、以下のような理由が考えられます。被害を最小限に抑えるためにも、まずは発生原因を理解することから始めましょう。

耕作放棄地の増加

農家の高齢化や担い手不足により、耕作放棄地は年々増加しています。特に中山間地域の耕作放棄地は、草木が生い茂りジャングルのような状態になるため、野生動物たちの隠れ場所になってしまうのです。

これにより、近隣の畑の農作物が荒らされてしまったり、人里に野生動物が降りてきてしまったりと多くの被害に繋がってしまっています。すぐにどうにかできる問題ではないですが、耕作放棄地が増えることで獣害につながるという現状があることを知っておきましょう。

 

人慣れしてしまった

野生動物は人への警戒心があるため、本来は人間が住む集落などへは近づきません。

しかし、生ゴミを放置したり家の近所の果物を収穫せずに放っておいたりすると、エサ場があると認識して集落に近づいていき、徐々に人間が自分に危害を加えるものではないと学習してしまいます。

こうして人に慣れてしまうと、集落付近にある耕作放棄地などを住処として繁殖を行っていくようになります。

 

餌付けによる野生動物の増加

野生動物にとって、冬の間はエサが不足する厳しい季節です。

しかし、集落付近には栄養価の高いエサがあるため、それらを食べることで栄養状態がよくなり死亡率や死産率の低下につながります。その結果、人間が住む集落に出没する野生動物が増え、農作物などの被害も増加してしまうのです。

 

野生動物の生態を知る

野生動物とひと口にいっても、農地には様々な種類の動物が出現します。それぞれの特徴を抑えて、適切な対策を取らないと意味がないため、しっかり生態を知っておきましょう。ここでは、主要な害獣として知られるシカ、イノシシ、サルの生態をご紹介します。

シカ(鹿)

シカは実だけでなく、ミカンやキウイフルーツなど果物の樹皮を食べてしまうため非常に厄介です。樹皮を食べられてしまうと、何年も大事に育ててきた木が枯れてしまい、実が収穫できなくなるため収益の減少につながります。

また、シカは果物だけでなく野菜も好んで食べる動物です。1日に数キロ食べるとも言われているので、一度の被害で農作物が全てダメになるということも。

昼間にエサ場の候補を見つけたら森林の中で活動し、人がいなくなった深夜に再び訪れます。シカはジャンプ力にも優れていて、1.5m程度の柵であれば飛び越してしまうので2m以上の柵を設置しましょう

 

イノシシ(猪)

イノシシは夜行性と思われがちですが、元々は昼行性の動物です。基本的には臆病な性格であるため、人間が活動している昼間ではなく夜に行動しますが、人慣れしたイノシシは日中でも姿を見せるようになっていきます。

イノシシは雑食のため何でも食べますが、特にドングリや芋類、ミミズなどを好みます。

突進する力が強いため、弱い素材で出来た障害物を壊すのは一瞬。また、障害物があった場合下から潜って侵入することが多いため、柵を設置する際は強い素材のものを選び、地面との隙間がないように土に埋めるのがポイントです。

 

サル(猿)

サルは植物性のものを中心に、さまざまなものを食べる雑食性の動物です。集団で行動するのが基本で、決まった行動範囲の中で活動します。活動時間は日の出から日没までの明るい時間で、夜間は活動しません。

警戒心はありますが、慣れると大胆な行動をするようになるのが特徴で、一度人慣れしてしまうと追い払うのが困難になってしまいます。

サルは登ることが得意なため、電気柵やトゲの付いた柵を組み合わせて登れない工夫をすることが大切です。

 

知っておきたい獣害対策のポイント

野生動物の生態を抑えたら、次はその対策について考えていきましょう。ここでは、野生動物を寄せ付けないために知っておきたいポイントを紹介していきます。

エサ場を作らない

生態を知ることの次に大事になってくるのが、エサ場を提供しないということです。
野生動物にとって農作物の残渣や放置された柿の木などは立派なエサとなります。

エサをあげているという感覚がなくても意図せず餌付けをしてしまっているため、野生動物を寄せ付けないためには野菜のクズであってもエサになりそうなものは農地付近に捨てないようにしましょう。

 

人間を敵と思わせる

野生動物には人が怖いと認識させることも重要です。
特にサルはロケット花火や石を投げるなどして脅かすことで人間を敵と思わせることができます。

シカなどについては、追い払うよりも農地で食べることを学習した個体を捕獲するのが有効なので、近くの猟師と協力し合いながら捕獲のための罠を設置するのもおすすめです。

 

動物が侵入しにくい環境を作る

発生原因の部分でも書いた通り、耕作放棄地など草や木が生い茂っている場所では、動物は安全だと感じて隠れ場所にします。

農地の周りの草刈りをしたり、視界を遮っている木を伐採したりして、動物が安心して過ごせないような環境を作るようにしましょう。

 

柵を設置する

農作物の被害をなくすには、農地の周りを囲うように柵を設置するのも効果的です。

柵を設置したあとは、定期的に見回りをして野生動物が入っていないか確認をしましょう。足跡などの痕跡を見つけたら、柵の間に動物が侵入できる隙間が空いていないか・柵が劣化していないか確認して徹底的な管理を行うのがおすすめです。また、柵を設置する前に出没する動物は一体何なのか、その動物にはどんな習性があるのかを知り対策を行うことも重要です。

 

獣害対策におすすめのアイテムを紹介

ここからは、野生動物による獣害対策におすすめのアイテムと商品の特徴を紹介します。動物によっても対策方法は異なるので、それぞれに合った商品を選ぶようにしましょう。

防獣ネット

シカやイノシシなどの野生動物から農作物を守るネットです。目合いが16mmと小さめなのでイタチなどの小動物の侵入を防ぐことができるほか、アイガモ農法の際の囲いとして使用することもできます。ポリエチレン製のため軽量で、扱いやすいので簡単に設置できるのが特徴です。

防獣ネット

●サイズ
1m×20m、1m×50m、1.5m×50m、2m×50mの4種類

 

防獣ネット用 防獣杭

●サイズ
直径20mm×1200mm、直径20mm×1500mm、直径25mm×1800mm、直径25mm×2100mm、直径33mm×1200mm、直径33mm×1500mmの6種類

 

アニマル&万能ネットセット

アニマルネット、防獣杭直径、パッカー、U字ピンがセットになった商品。猪、鹿などの動物よけに最適です。

アニマル&万能ネットセット

●セット商品とサイズ
アニマルネット 1m×10m-1枚
防獣杭 φ20mm×1200mm-6本
パッカー φ19mm-6本
Uピン 20cm-5本

 

タイガー「アニマルネット&あいがもネット」

電気柵用の「アニマルネット」と小動物の対策におすすめの電気柵用防獣ネットである「あいがもネット」です。アニマルネットは、ポリエチレン製でステンレス線も入っているので動物に噛み切られにくく丈夫な作りになっています。

アニマルネット

●サイズ
目合い:60mm
高さ:2.3m

イノシシやシカなど大型の野生動物に適しています。

 

あいがもネット

サイズ
目合い:16mm

細かいので、イタチなどの小さな動物もすり抜けられないようになっています。

 

まとめ

商品 特徴


防獣ネット

シカやイノシシなどの
野生動物から農作物を守るネット。
ポリエチレン製のため軽量で、
扱いやすいので簡単に設置できる
のが特徴


防獣杭

防獣ネットを設置する際に便利な支柱。
地面に打ち込んだらフック部分に
ネットを引っ掛けていくだけで
簡単に防獣ネットを設置することが可能


アニマル&万能ネットセット

アニマルネット(1m×10m 1枚)
防獣杭直径(20mm×1200mm)
パッカー(直径19mm 6本)
U字ピン(20cm 5本)が
セットになった商品。


タイガー アニマルネット2300

電気柵用の防獣ネット。
ポリエチレン製のネットには、
ステンレス線も入っているため
動物に噛み切られにくく丈夫です。

タイガー あいがもネット

小動物の対策におすすめの電気柵用防獣ネット。
目合いが16mmと細かいので、
イタチなどの小さな動物も
すり抜けにくく
なっています。

今回は、獣害の発生原因や対策のポイント、おすすめの対策アイテムを紹介しました。獣害対策はどれかひとつだけを行うのではなく、複数の対策を組み合わせて実施することが大切です。そのためには、集落や地域の協力が必須。獣害が深刻化する前に、近所の方の協力を煽りながら対策していきましょう。

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