
タマネギはいろいろな料理に使えて、とっても便利!
でも毎回買うのは…と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そんな方は、自家栽培してみませんか?
タマネギは家庭菜園初心者でも育てやすく、品種によってはかなり長くもつのでおすすめです。
この記事では、家庭菜園での育て方から資材まで紹介していきます。
一人当たりの消費量に合った栽培量も計算したので、ぜひ最後までご覧ください。
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タマネギについて
タマネギとは?

タマネギは、冬を越して育てる野菜の代表格。家庭菜園でも人気が高いです。
冷涼な気候を好み、晩秋に苗を植えれば特別な対策をしなくても元気に育つので、
初めての方にもチャレンジしやすいのが魅力です。
さらに、タマネギは使い道がとても幅広く、炒め物やスープ、煮物、サラダなど、毎日の食卓に欠かせない存在。
長期間保存もしやすいので、たくさん収穫できても無駄なく使えます。
タマネギの種類
早生(わせ)
早生玉ねぎは、3月〜4月に収穫される成長の早い品種で、いわゆる「新タマネギ」です。
水分が多く甘みが強いのが特長で、サラダや浅漬けなど生食にぴったり!
ただし保存性はやや低めです。
代表的な品種には「七宝」や「ソニック」などがあります。
| 品種 | 特徴 |
| 七宝 | 大玉で色つやが良い 病気と寒さに強い |
| ソニック | 色つやがよく、首部が細くてよくしまる 耐寒性が高い 生育旺盛で作りやすい |
中生(なかて)
中生玉ねぎは、早生と晩生の中間的な特徴を持ち、4月中旬〜5月頃に収穫されます。
保存性は晩生には及ばないものの、ある程度の保存が可能です。
加熱することで甘みがぐっと引き立つため、炒め物や肉じゃが、カレーなどの煮込み料理にぴったり。
代表的な品種には「ターザン」「ターボ」「アドバンス」などがあります。
| 品種 | 特徴 |
| ターザン | 中玉に揃い、外皮のツヤ◎ ナンプ病に強く、栽培が容易 年内までの保存可 |
| ターボ | 年内までの保存可 ベと病や灰色腐敗病に強い |
| アドバンス | 病害に強く、育てやすい 球の締まり・形が良い 青切り収穫もできる |
晩生(おくて)
晩生玉ねぎは、5月中旬〜6月中旬にかけて収穫され、優れた保存性が特長です。
長期間の保存が可能なことから、スーパーで見かける一般的なタマネギの多くはこの晩生タイプです。
寒冷地向きで、北海道産のタマネギに多いです。
代表的な品種には「ネオアース」「パワー」「ケルたま」などがあります。
| 品種 | 特徴 |
| ネオアース | 色・ツヤ・形の美しさが抜群 貯蔵中も品質が崩れにくい |
| パワー | しまりが良好で貯蔵が容易 分球やトウ立の心配もほぼなし 6月収穫で2月末まで保存可 |
| ケルたま | 玉揃いやしまりが良い 6月中旬収穫で、 翌3月まで保存可 |
初心者には栽培期間が短い「早生」がおすすめニャン!
露地とプランターどっちがいいの?

タマネギは露地でもプランターでも育てられますが、
広いスペースでたくさん育てられる露地栽培が向いています。
保存がきく野菜なので、たっぷり収穫できる方が結果的にコスパも◎です。
まずは気軽に試したい方や、ベランダなど限られた場所で育てたい方には、
管理がしやすいプランター栽培がぴったり。
とはいえ、畑が使える環境なら、収穫量や保存のしやすさを考えて露地栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
どのくらい育てればいいの?

タマネギを自家栽培だけでまかなうにはどれくらい植えればいいのでしょうか?
令和3年の1人あたり年間消費量は約5.7kg。1個200gとすると28株必要になります。
株間15cm・条間25cmで植えると、1株あたり0.0375㎡。
28株で約1.05㎡、作業スペースを含めて一人分は1.2㎡ほどあればOKです。
これなら気軽に始められそうですね!
苗は100本入りで1,000円ほどなので、家族分を育てればかなりお得になるかも。
タマネギの栽培方法
タマネギは栽培期間が長いので、家庭菜園の場合は苗から育てるのがおすすめです。
今回は露地で苗から育てる方法をご紹介していきます。
栽培スケジュール


タマネギの栽培方法には春植えと秋植えがあります。
地域によって適している栽培方法が違います。
北海道や東北などの冷涼地では春植え、関東以南の温暖地は秋植えが適しています。
タマネギは寒さに強いのですが、暑さには弱く、真夏には休眠してしまうので、初心者には秋植えがおすすめです。
苗選び

春植えの場合は極早生~早生を選びましょう。秋植えはどれを植えても大丈夫です。
タマネギの苗選びのポイントは「太さ」と「鮮度」です。
太さはえんぴつくらいのサイズのものを選びましょう。
細すぎると冬が越せず、太すぎると春にとう立ちしやすくなります。
鮮度は全体がみずみずしくて、葉がピンと立っているものを選びましょう。
タマネギの苗は束で売られていることがほとんどで、すべてが良い状態の苗を買うことは難しいので、
できるだけ太さがそろっていて、新鮮そうなのを選びましょう。
客の出入りが多いホームセンターを選ぶと、新しい苗が置いている可能性が高いです。
植え付け

タイミング
タマネギは植え付けのタイミングが重要です。
早すぎると根付く前に寒さに負け、早すぎると春先にとう立ちしやすくなります。
タイミングは以下を目安にしてください。
| 栽培方法 | 品種 | 植え付け時期 |
| 春植え | 春播き用品種 | 4月下旬~5月中旬 |
| 秋植え | 早生 | 11月上旬~11中旬 |
| 中生 | 11月中旬~11月下旬 | |
| 晩生 | 11月下旬~12月上旬 |
畑の準備

植え付けの2週間以上前から畑を準備します。
タマネギは酸性の土壌を嫌うので、事前に酸度調整を行います。
土壌酸度計を見ながらpH6.0~6.5になるように石灰をまいて(1㎡あたり150~200g)、よく耕します。
ふかふかの土を作るために堆肥も入れて耕します。
植え付けの1週間前に元肥を入れます。追肥のいらない肥料を入れると省力化ができます。
元肥を入れた直後~植え付け3前までに畝を立てます。
幅60~100cm、高さ10~15cm程の畝を作ります。
タマネギは雑草負けしやすいため、雑草対策で黒マルチを張ります。
穴あきだと植え付けが楽になります。
石灰

土壌酸度計

堆肥

完熟堆肥の10倍以上の効果で、古い土をよみがえらせる天然原料100%の土壌改良材。堆肥エキスと天然ミネラルの力で、連作障害を軽減し、ふかふかの健やかな土に整えます。
元肥

味の向上が期待できるグルタミン酸主体のアミノ酸入り。コーティング肥料で、効果持続が長いので追肥いらず!1kgで玉ねぎ苗約200本分です。
マルチシート

植え付け

タマネギは浅く植えるのが基本です。
株間15cmで、苗の白い部分の半分くらいが埋まるように植えます。
植えた後は水をたっぷり与えます。
根切り植えという苗の根を3~5cmに切り詰めてから植える方法もあります。
植え付けがしやすい、球の大きさが揃いやすい、根付いた後の根量が多くなるなどのメリットがあります。
やはり根を切るのは苗にとってダメージになるので、初心者はそのまま植えましょう。
根が長い場合は深めに穴を掘って、根が下向きになるように植えてください。
管理
タマネギは栽培期間が長いので、適切な管理が重要になります。
定期的にタマネギを観察するようにしましょう。
水やり

露地栽培の場合は基本的に雨のみで大丈夫です。
気温が高く、雨が降らない日が続いたときや土の中まで乾燥しているときに水を与えます。
気温の低い冬はあまり生育をしないので、少し乾き気味にするのがポイントです。
水を与えすぎると根が傷んでしまいます。
夏は夕方の涼しい時間帯に、冬は午前中に水やりをしましょう。
追肥

秋植えの場合追肥は2~3回行います。
春植えの場合は栽培期間が短いため、通常追肥は行いませが、その代わり元肥をしっかり行います。
追肥の回数・タイミングは種によって異なるので、以下を目安にしてください。
| 品種 | 追肥回数 | タイミング |
| 早生 | 1回目 | 12月下旬~1月上旬 |
| 2回目 | 2月上中旬 | |
| 中生 | 1回目 | 1月上旬 |
| 2回目 | 2月上旬 | |
| 3回目 | 3月上旬 | |
| 晩生 | 1回目 | 1月上旬~中旬 |
| 2回目 | 2月中旬~下旬 | |
| 3回目 | 3月上旬 |
追肥過多だととう立がしやすくなったり、収穫時に窒素が残っていると貯蔵腐敗の原因になったりするので、
回数とタイミングは守ってください。
マルチありの場合は1穴ごとに一つまみずつまきます。
マルチなしの場合は1㎡あたり一握り(約50g)まき、土と肥料をまぜます。
追肥後に株元に向けて土寄せもします。
玉ねぎ・ねぎ専用肥料

動植物由来の有機原料を独自加工した、高品質で使いやすい粒状アミノ酸肥料。吸収されやすいアミノ酸を豊富に含み、食味向上に効果的なため、味にこだわる野菜づくりに最適です。
病害対策

タマネギで発生しやすい病気は「べと病」です。
ベと病とは主に茎葉に発生し、葉が湾曲し黄緑っぽい斑点が出現します。
糸状菌というカビが原因で、湿度の高い環境を好み、
気温が15℃前後になる春と秋の多雨で発生しやすくなります。
マルチの設置や圃場の排水管理、早めの薬剤散布を行いましょう。
ダコニール1000

「ベと病」の他にもタマネギで発生しやすい「灰色かび病」「白色疫病」も予防できる!
有効成分が微粒子で、均一に付着し、高い防除効果を発揮します。
害虫対策

玉ねぎに発生しやすい害虫はアブラムシ類・ヨトウムシ類・アザミウマ類です。
食害が主で、種類によってはウイルスを媒介することもあるので注意が必要です。
こまめな除草や防虫ネット・銀テープ・シルバーマルチの設置、捕殺、薬剤散布をしましょう。
ヨトウムシやネギコガは葉の中から食害するので、葉を切ってピンセットで取り出してから捕殺してください。
薬剤散布は取り扱いが難しいので、初心者は薬剤散布以外の方法がおすすめです。
捕虫シート

強い粘着力の捕虫シート。黄・青・緑の3色展開で、捕虫したい害虫の種類によって使い分けられる。
黄:ハモグリバエ類
青:アザミウマ類
緑:アブラムシ類
シルバーマルチ

防虫ネット

殺虫剤
収穫・貯蔵
収穫

まだ葉に緑色の部分が残っており、全体の約8割の茎が倒れていたら、天気の良い日を見計らって収穫します。
収穫時期の目安は以下の表のとおりです。
葉の根元をしっかり持って引っ張りながら抜きます。
抜けない場合はスコップを株の周囲に差し込んで根を切るとうまく抜けます。
| 栽培方法 | 品種 | 収穫時期 |
| 春植え | 春播き品種 | 9月 |
| 秋植え | 早生 | 4月中旬~5月上旬 |
| 中生 | 5月中旬~6月上旬 | |
| 晩生 | 6月中旬~下旬 |
貯蔵

収穫後は茎葉がついたままの状態で雨の当たらない場所に並べて、1~2日天日干しします。
天日干しをした後は、葉を切らない場合は数株ずつ束ねて風通しの良い場所で吊るすか、
茎を切ってネットかコンテナに入れて風通しの良い場所に置いて貯蔵します。
貯蔵期間の目安は以下の通りです。
| 栽培方法 | 品種 | 収穫時期 |
| 春植え | 春播き品種 | 1か月~数か月 |
| 秋植え | 早生 | 夏まで |
| 中生 | 年内いっぱい | |
| 晩生 | 来春まで |
玉ねぎネット

まとめ
今回はタマネギの栽培方法について紹介しました。
タマネギは、畑でじっくり育てるのにぴったりな野菜です。
品種ごとに植え付けや収穫の時期が少しずつ違うので、自分のスケジュールや地域に合わせて選ぶと育てやすくなります。
便利な資材をうまく活用すれば、手間を減らしながらしっかり育てられるのもうれしいポイントです。
広いスペースがなくても、ちょっとした畑があればOK。
冬を越えて春に収穫するタマネギは、育てる楽しみも格別です。
ぜひ、おうちの菜園でチャレンジしてみてくださいね!
今回紹介した商品はこちら
| 商品 | 特徴 |
| 酸性土を中和し、 まいたその日から 種まきや植え付けが可能 | |
| pH4~7まで 計測できる土壌酸度計 | |
| 完熟堆肥の10倍以上の効果 天然原料100%の土壌改良材 | |
| 追肥いらずのタマネギ用元肥 | |
|
タマネギの生育に合った間隔で | |
| 食味向上が期待できる 元肥にも追肥にも | |
| 「ベと病」「灰色かび病」「白色疫病」 の予防ができる! | |
| 黄:ハモグリバエ類 青:アザミウマ類 緑:アブラムシ類 | |
| 光を反射して、 害虫を寄せ付けない | |
| ネット&銀テープで 虫を近づけない | |
| ヨトウムシ類 ネギアザミウマ ネギアブラムシ | |
| ヨトウムシ類 ネギアザミウマ ネギアブラムシ ネギハモグリバエ | |
| ネギアザミウマ ネギハモグリバエ ネギコガ | |
| 紐付き玉ねぎネット袋 吊るし保存が可能 |
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