発根促進剤とは?種類や使い方、植物の健康に役立つおすすめ商品を紹介

育苗中や定植後の苗の成長が遅いなど、作物を育てているとさまざまなトラブルが起こることがあると思います。そういった時には植物の根の張りを良くし、作物に元気を与える発根促進剤の使用を検討してみてはいかがでしょうか。

一般的には挿し木や挿し芽の際に発根で使われることの多い発根促進剤ですが、作物の草勢が弱いときなど生育不良にも有効です。そこで今回は発根促進剤の種類や用途をはじめ、おすすめの発根促進剤をご紹介していきたいと思います。

目次

発根促進剤の種類と用途に合った選び方

発根促進剤を使用するうえで知っておきたい種類と、それに合った使用方法を解説します。

発根促進剤のタイプ

発根促進剤には液状、粉末、ジェルの3つのタイプがあります。
ここではそれぞれの特徴や用途を解説します。

■ 液状タイプ

発根促進剤の中で一番広く使われているのがこのタイプで、水で希釈して濃度を薄めて使用します。
挿し木や挿し芽の発根以外にも作物の生育不良などで使えるものなど、さまざまな商品が販売されています。

食用の野菜に使えるものから観賞用の花や樹木に使えるものなど幅広い用途で使うことができるのが特徴

■ 粉末タイプ

粉末タイプは挿し木の切り口にまぶしたり、水でペースト状にしてから直接付けたりすることができます。

挿し木や挿し芽だけに使うという用途であれば粉末タイプがおすすめ

ジェルタイプ

挿し木などで切り口が複雑な形をしているときなどにも使うことができます。

ジェルタイプは粘度が高く切り口にしっかりと液剤が付いてくれるのが特徴

発根促進剤の作用

発根促進剤の作用には大きく分けると植物の根の張りや成長を促す効果のある活性剤タイプと、植物の持つホルモンに作用させるホルモン剤タイプの2種類があります。これらの作用を理解し正しい用途で使うことが大切です。

■ 活性剤タイプ

植え付け時や定植後の作物に元気が無いときなどは活性剤を利用してみるのがおすすめです。活性剤については食用の作物にも安心して使えるものが多いのが特徴で、販売されているほとんどが液状タイプであるため、水で希釈してからジョウロで散布したりドブ漬けにしたりと様々な用途に使用することができます。また、土を使用しないで育てる水耕栽培では植物に必要な肥料成分が含まれている活性剤を水と混ぜて使用します。

わいずニャン
活性剤はビタミンやアミノ酸などで発根を促すものや肥料成分が含まれているもの、病害虫への抵抗力を高めるものなど種類が豊富なので自分の用途に合ったものを選らぼうニャン。

■ ホルモン剤タイプ

挿し木などの発根にはホルモン剤の成分が入った発根促進剤を使用することをおすすめします。しかし、ホルモン剤については食用には使用を推奨していない商品も多いため、野菜など食用の作物を育てている場合には使用方法などをよく確認してから使用するようにしましょう。

活性剤『発根力』とは?

活性剤『発根力』は、発根促進剤の中で一番広く使われている液状タイプの発根促進剤になり、発根促進だけでなく病原菌への抵抗力増加など、さまざまな効果が期待できます。液状タイプなので、根に速やかにダイレクトに浸透し、粉末タイプやジェルタイプに比べると、潅水と同時に施用できるので作業が楽になります。また、粉末を溶かして希釈するタイプより均一かつ簡単に希釈できます。今回は、この「発根力」という商品についてご紹介します。

「発根力」の特徴

●発根力とは乳酸菌、酵母菌、光合成菌を動物性たんぱく質に培養し、生成した高単位の核酸とアミノ酸の作用によって細根の発達を促進する働きを持っている発根促進剤です。土の中に眠っている肥料成分を分解することで作物に栄養を効率よく吸収させることができます。

●発根力に含まれる酵素は植物自体に直接作用するという特徴があるため、刺激を受けた根の発根を促進させ栄養を吸収することでさらに細根・毛根が広がっていき植物の活着がよくなります。

●根の周辺にある肥料成分を発酵させて分解することで可溶化し、腐敗した水分の浄化や青枯病などの病原性菌を抑えて健康で生育旺盛な作物へと育てることが可能です。

●有用(善玉)微生物の増加や促進を促します。

●播種育苗時の発根促進や、作物全体の定植後の早期活着と発根促進の効果があります。

●低温期の果菜類根の機能回復と発根促進や高温期や長雨期の根毛回復と発根促進を促します。

発根力は他の肥料との併用することで、さらに吸収を促進させることが可能です。また、農薬と併用することにより高単位の活性酸素成分が吸収され、農薬による作物の衰えを回復させる効果や病気に対する抵抗力アップが期待できます。

●植物を栽培していると土壌の中の栄養素や成分の偏りから起こる連作障害や、肥料成分の塩基バランスが悪くなって起こる濃度障害など、さまざまな要因で生育不良が起こってしまうことを防いでくれる効果があります。

●発根力は上記のようなときはもちろんのこと、育苗管理や果菜類に起こりやすい成り疲れなど、あらゆる作物・トラブルに効果を発揮してくれます。

肥料成分

窒素全量3.0% 水溶性カリ0.2% 水溶性マンガン0.12% 水溶性ホウ素0.25%

「発根力」の使用方法

発根力はさまざまなタイミングで使用できる発根促進剤です。
ここでは発根力の希釈倍率や、それぞれの用途に沿った使用方法をご紹介します。

希釈倍率について

発根力を使う際は潅水や葉面散布など使用用途に関係なく500倍に希釈してから使用してください。

農家向け施用量目安
1反(10アール)の畑に散布する場合:2Lの発根力を1000Lの水で希釈

家庭菜園向け希釈目安
6Lの水に発根力12ml(キャップ半分程度)

育苗時の使用方法

ポットなどで育苗している苗に使用する場合は、発根力を水で500倍に希釈したものをたっぷりと潅水してあげましょう。

わいずニャン
潅水のタイミングは播種をしてから本葉が展開し始めた時が目安で、頻度については4~5日間隔で2~3回は続けるようにするといいニャン。

定植時の使用方法

定植時に使用する場合は、水で500倍に希釈した発根力を容器に入れて定植する苗のポットの下から吸わせるようにしてドブ漬けを施してから畝へ定植しましょう。ドブ漬けをする際に殺菌剤と混ぜて使うこともできますが、微生物の働きによる効果は薄れてしまうので注意が必要です。定植が完了したら希釈した溶液を定植した場所にまんべんなく潅水します。

わいずニャン
溶液による潅水は定植後も7~10日間隔で3~4回繰り返し行うようにするのがいいニャン。

成長期・肥大期の使用方法

作物を定植した2~4週間後辺りを目安に500倍に希釈した発根力を潅水してあげます。

わいずニャン
肥料と混用して使用することで吸収率が格段に上がり、作物の成長と肥大を促すニャン。

作物が弱ってしまった時の使用方法

作物が弱ってきたなと感じたら500倍に希釈した発根力をスプレーなどで葉面散布します。その際は葉面から滴り落ちる位たっぷりと散布するようにしましょう。

わいずニャン
アミノ酸などの肥料と併用することでさらに効果を感じることができるニャン。

使用できる作物、使用例

発根力はさまざまな作物にご使用頂けます。野菜では白菜、レタス、かぼちゃ、サツマイモ、グリーンリーフ、セロリなど、果物では、イチゴ、スイカなどで使用されています。

苗ポットごと薬液につけて使用できます。

作物 使用例 内容
グリーンリーフ 定植時、15倍溶液

どぶ漬け1回(10分間)

玉レタス 定植10日後~500倍液

葉面散布3回

イチゴ 500倍希釈液

潅水処理2回

セロリ 500倍希釈液

潅水処理3回

「発根力」の使用上の注意点は?

■ 発根力には動物性アミノ酸が多く含まれていることから、ボトルの底に成分が沈殿しやすくなっています。使用時には必ずよく振ってから使用するようにしましょう。

■ 施用量目安/1反(10アール)あたり原液2Lがいきわたるよう希釈してください。

■ 石灰硫黄合剤、銅剤、マシン油乳剤等、アルカリ性薬剤との混用は避けてください。

まとめ

商品 特徴

発根力

・乳酸菌、酵母菌、光合成菌を動物性たんぱく質に培養。

高核酸と高アミノ酸を生成。

細根の発達を促進し、肥料成分を迅速に分解し、

作物に高栄養成分を吸収させます。

発根促進剤の種類や使い方をはじめ、おすすめの発根促進剤「発根力」をご紹介しました。植物を健全に育てるには丈夫な根を作ることで栄養や水分をしっかりと吸収することができるようになります。

今回紹介した発根力は育苗から生育期だけでなく、作物が弱ってきたときなどのトラブル時でも使える多機能な発根促進剤です。より健康な作物を育てるために是非活用してみてはいかがでしょうか。

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