お米をおいしい状態で長期保存するには?劣化する要因と対策を紹介

新米っておいしいですよね!このおいしさが一年中続けば、ずっとおいしいお米が食べられるのに…と、思いますが、夏場など暖かい時期に米の保存状態が悪く虫が発生してしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。虫の発生はないものの、どうしても月日が経つと、味が劣化してしまう…と諦めている方もいらっしゃるでしょう。

お米は長期保存が可能な食品ですが、保存方法を間違えてしまうと劣化しやすいという一面も持っています。そこで今回は、お米の劣化原因や保存する際のポイントを解説しつつ、お米をいつまでもおいしく食べることができる保存用品を紹介します。

目次

お米が劣化する原因とは

お米を長期保存する際は、虫の発生以外にも気を付けなくてはいけないことがいくつかあります。お米の劣化原因をまずはご紹介しましょう。

酸化

白米は空気に触れていると酸化して品質の劣化が起こります。それは、白米を覆っている糊粉層(こふんそう)が分解されることで劣化が起こり、食味が悪くなったり独特なにおいが発生するのが特徴です。

玄米は、酸化の原因となる糊粉層が果皮で覆われているので、酸化しづらくなっていますが、温度が高くなることで酸化のスピードを早めてしまい、夏場は特に注意が必要です。

わいずニャン

食味が悪くなったり、独特な臭い、保存袋や米びつに手を入れて白い粉が付いたら要注意だニャ!

「湖粉層」って何?

白米は、胚乳(はいにゅう)・湖粉層から成り立っています。玄米全体の割合から考えると、湖粉層の割合は1~2%ほど。ところが、この湖粉層が空気に触れたり、温度が高くなることで、酸化が進み、白米自体の味の劣化が起きてしまうのです。

ちなみに、胚乳と湖粉層の間に、亜湖粉層と呼ばれ層があります。この亜湖粉層まで精米し、胚乳のみになった状態が無洗米です。

カビ

何らかの理由でお米に水分がついてしまった場合や、保存場所の湿度が高いとカビが発生してしまいます。お米にカビが発生すると、徐々に灰色に変色していきます。特に梅雨の時期など、湿度が高くなるような場所に保管している場合はお米の状態をチェックしてから使用するようにしてください。

わいずニャン

カビの生え始めは見た目でわからないから気を付けてニャ!

虫の発生

お米を好んで食べる代表的な害虫は「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガ」の2種類です。コクゾウムシは、玄米・白米どちらにも発生する害虫です。米粒の内部に卵を産み、孵化した幼虫はお米を食べながら成長し、他の米粒の中に卵を産んでさらに繁殖していきます。ノシメマダラメイガは蛾の一種で、主に玄米を好みます。ヌカを好物としているので、玄米を保存袋のまま置いておくと袋を破って中に侵入してしまうこともあります。

わいずニャン

春以降の暖かい時期になると、コクゾウムシとノシメマダラメイガの生育と繁殖が活発するニャ!

乾燥

お米は湿度にも弱いですが、過度に乾燥することで劣化することもあります。長期間冷蔵庫で保存すると、乾燥を引き起こしてしまいます。お米が乾燥してしまうと、割れが発生して食感が悪くなることがあるので注意しましょう。

わいずニャン

お米は湿度も、過度な乾燥も劣化につながるニャ。

におい移り

お米はにおいが移りやすい食材でもあるので、においが強いものの近くで保存すると味に影響が出ます。お米を収納する場所には、洗剤などにおいの強いものは置かないようにしましょう。

わいずニャン

芳香剤や洗剤などの近くでお米を保存するのはダメニャ!

このように劣化の原因は様々ですが、未然に防げるものもあれば、対策を施すことで防げる劣化もあります。その正しい対策とはいったい何なのでしょうか。

お米をストックする際のポイント

冷暗所での密閉保存

「酸化」「カビ」「虫」を発生させないためには!
お米を長期保存する場合は密閉できる保存用品に入れ、湿度や温度が高くなりにくい場所を選んで保管するようにしましょう。少量であれば冷蔵庫の野菜室に入れておくことで品質の劣化を防ぐことができます。

開封後は出来るだけ早く消費する

「乾燥」させないためには!
長期間冷蔵庫に入れていると引き起こしてしまいます。冷蔵庫に入れているから、と安心せず、早めに使い切るよう心がけましょう。

においの強いものの近くには置かない

「におい移り」させないためには!
冷蔵庫に入らないほど多量な場合や、春から秋にかけて長期保存する場合は、酸素を遮断できる保存袋などを使用することで品質の劣化やにおい移りを防ぐことができます。

このようなお米の劣化原因や保存のポイントを踏まえ、お米の長期保存におすすめの保存用品を紹介していきましょう。

大量のお米保存に最適な「レーベントクラフトパック」

「レーベントクラフトパック」の特徴

「レーベントクラフトパック」は、たくさんのお米を保存したい方におすすめな3層構造の保存袋。クラフト袋にレーベントフィルム(特許取得)という特殊な素材を挟むことで、変質しにくい、うまみが長持ち、虫が付きにくい、水分の変動を防ぐ、という4つの特徴を持った画期的な保存袋となっています。

「レーベントクラフトパック」の使用方法

しっかりと袋の口を閉じて、高温・多湿な場所を避けた冷暗所などの場所で、スノコなどの上に載せて保管してください。破損しない限り何度でも使用可能ですが、再利用する場合は穴などがないかを確かめてから使用するようにしましょう。

「レーベントクラフトパック」の注意点

ねずみや蛾の幼虫の侵入を防ぐことはできないので、別途対策が必要です。

サイズも豊富な「ネルパック 」シリーズ

「ネルパック」シリーズの特徴

「ネルパック 」シリーズは、お米や穀物などの長期保存に適したハイバリア袋(保存袋)、ネルパックエージレス(脱酸素剤)、ガッツ棒(クリップ)がセットになった穀物用の保存袋です(「ネルパック おこめ長持ちセット 2kg」のみ、ガッツ棒ではなくトリプルチャックで対応)。サイズも豊富で、2kg用、3kg用、5kg用、10kg用、15kg用、30kg用とさまざまです。酸素を遮断してくれるので虫や酸化などによるお米の劣化を防いでくれます。鮮度保持期間はお米を封入してから約1年間となっています。

「ネルパック おこめ長持ち袋」は、酸素検知センサー(エージレスアイ)が付いているので酸素が遮断されているかが一目でわかるようになっているのが特徴です。

また、「ネルパック 1.2.3 30kg」は、紙袋から移し替えて使用することもできますが、30kgのお米を紙袋のまま封入して保存することが可能です。

「ネルパック」シリーズの使用方法

袋にお米を入れた後、シルバーテープ部分をガッツ棒で固定して袋内の酸素をネルパックエージレスで吸収させることで約1年間は虫の発生やカビ、酸化などによる品質の劣化を防ぐことができます。

使用方法についてのお問い合わせが多い商品ですので、詳しい使用方法を紹介します。紹介する図は、「おこめ長持ち袋15kg」でのご紹介ですが、ネルパックシリーズ全体に応用できますので、ご参考にしてください。

出典:一色本店 ネルパックシリーズおこめ長持ち袋15

「ネルパック」シリーズの注意点

ハイバリア袋は再利用が可能ですが、脱酸素剤であるネルパックエージレスは、一度使うことで酸素吸収機能が低下するので再利用することはできません。

「ネルパック補充用エージレス」でネルパックの保存袋を再利用!

▼特徴
「ネルパック補充用エージレス」は、お米長持ち袋を次年度に再利用する際に使う穀物用の鮮度保持剤です。
ネルパック用に特別に成分を調整した脱酸素剤です。2~10kg用(3袋入り)、10~15kg用(2袋入り)、30kg用(5袋入り)の3種類が販売されています。

▼注意点
脱酸素が十分でなかった場合は、エージレスを交換してください。一度でも使うことで、酸素吸収機能が低下するので再利用することはできません。

冷蔵保存でおいしさ長持ち!「保冷米びつ愛妻庫」

「保冷米びつ愛妻庫」の特徴

「保冷米びつ愛妻庫」は、30kgのお米を冷蔵保存できる保冷米びつです。米びつ内を約15℃に保つことで米につきやすい害虫やカビ、酸化などを抑えて白米の鮮度やおいしさを長持ちさせることができます。お米の計量は1合と2合の2種類で、一度に6合分まで取り出すことが可能。気になる運転音は、32デシベルと非常に静かなところもうれしいポイント。真っ白でシンプルな見た目とコンパクトさで置き場所にも困りません。人数の多い家庭やお米のおいしさをいつまでもキープしたいという方におすすめの商品です。

「保冷米びつ愛妻庫」の使用方法

電源、アース端子を接続。広い投入口から米を簡単に投入できます。取出ドアを開け、計量ボタンを押すだけで米を取り出すことができます。

「保冷米びつ愛妻庫」の注意点

流し台の下などの空気が流れないところには、絶対に設置しないでください。また、油分が多く、故障の原因となるため、玄米・分づき米での使用はできません。

こちらでも「愛妻庫」を詳しく紹介してします。

まとめ

レーベントクラフトパック

商品名特徴

レーベントクラフトパック
詳しくはこちら
たくさんのお米保存が可能な3層構造の保存袋。
「変質しにくい」「うまみ長持ち」「虫が付きにくい」
「水分の変動を防ぐ」
4つの特徴を持ち、破損しない限り何度でも使用できます。

【2~5kgの保管に】ネルパック おこめ長持ちセット

商品名特徴

ネルパック おこめ長持ちセット 5kg
詳しくはこちら
5kgのお米が入ります。
長期保存に適したハイバリア袋(保存袋)の5kgタイプが3袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)、
ガッツ棒(クリップ)がセットになっている商品です。

ネルパック おこめ長持ちセット 3kg
詳しくはこちら
3kgのお米が入ります。
長期保存に適したハイバリア袋(保存袋)3kgタイプが3袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)、
ガッツ棒(クリップ)がセットになっている商品です。

ネルパック おこめ長持ちセット 2kg
詳しくはこちら
2kgのお米が入ります。
長期保存に適したハイバリア袋(保存袋)の2kgタイプが3袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)がセットになっている商品です。
2kg用のみ、ガッツ棒ではなくトリプルチャックを採用。
簡単に封ができるようになっています。

【10~15kgの保管に】ネルパックおこめ長持ち袋

商品名特徴

ネルパック おこめ長持ち袋 15kg
詳しくはこちら
15kgのお米が入ります。
ハイバリア袋(保存袋)の15kgタイプが1袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)が1個、
エージレスアイが1個、ガッツ棒(クリップ)が
セットになっている商品です。
紙袋と一体になっている長持ち袋の下の方には、
酸素検知センサーが付いているので酸素が遮断されているかが
一目でわかるようになっているのが特徴です。

ネルパックおこめ長持ち袋 10kg
ボックス無
詳しくはこちら
10kgのお米が入り、ボックスがないタイプです。
ハイバリア袋(保存袋)の10kgタイプが1袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)が1個、
エージレスアイが1個、ガッツ棒(クリップ)が
セットになっている商品です。

ネルパック おこめ長持ち袋10kg
ボックスタイプ
詳しくはこちら
10kgのお米が入り、ボックス付きのタイプです。
ハイバリア袋(保存袋)の10kgタイプが1袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)が1個、
エージレスアイが1個、ガッツ棒(クリップ)が
セットになっている商品です。

【紙袋ごとOK!】ネルパック 1.2.3 30kg

商品名特徴

ネルパック 1.2.3 30kg
詳しくはこちら
30kgのお米が入ります。
ハイバリア袋(保存袋)の30kgタイプが1袋と、
ネルパックエージレス(脱酸素剤)が1個、
エージレスアイが1個、ガッツ棒(クリップ)が
セットになっている商品です。
紙袋から移し替えて使用することもできますが、
30kg用のネルパックエージレスを2個入れることで
30kgのお米を紙袋のまま封入して保存することも可能です。

ネルパック補充用エージレス

商品名特徴

ネルパック用 補充エージレス 30kg用
詳しくはこちら
お米長持ち袋を次年度に再利用する際に使う
 穀物用の鮮度保持剤。
30kg用が5袋入っています。
「おこめ長持ち袋30kg用」「ネルパック1.2.3」の対応商品です。

ネルパック用 補充用エージレス 10~15kg用
詳しくはこちら
お米長持ち袋を次年度に再利用する際に使う
 穀物用の鮮度保持剤。
10~15kg用が2袋入っています。
「おこめ長持ち袋 15kg」「おこめ長持ち袋 10kg」
「おこめ長持ち袋 10kg ボックスタイプ」の対応商品です。

ネルパック用 補充用エージレス 2~10kg用
詳しくはこちら
お米長持ち袋を次年度に再利用する際に使う
 穀物用の鮮度保持剤。
2~10kg用が3袋入っています。
「おこめ長持ちセット 5kg」「おこめ長持ちセット 3kg」
「おこめ長持ちセット 2kg」の対応商品です。

保冷米びつ 30kg 愛妻庫 KSX-31

商品名特徴

保冷米びつ 30kg 愛妻庫 KSX-31
詳しくはこちら
30kgのお米を冷蔵保存できる保冷米びつです。
庫内を約15℃に保つことで害虫やカビ、酸化などを抑えます。
お米の計量は1合と2合の2種類。一度に6合分まで取り出せます。
運転音は32デシベルと非常に静か。

お米の劣化原因をはじめ、長期保存する際に気を付けたいポイントを紹介しました。お米の劣化を防ぐには、開封後はできるだけ早く保存用品に移して温度や湿度が一定に保たれる場所で保管することが大切です。今回の記事で紹介した保存用品を活用して、お米の鮮度やおいしさを長持ちさせましょう。

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