ルートラップポットとは?果樹栽培の大苗育苗などおすすめの使い方を紹介

ルートラップポットとは不織布性のポットで、樹木の育苗だけでなく地中ポットとして栽培にも使用されます。ルートラップポットを使用するメリットや、大苗育苗(おおなえいくびょう)のポイント、家庭菜園にもおすすめの使用方法などを見ていきましょう。

目次

果樹の植え替え

果樹園において、安定的な生産には「苗の植え替え」が重要です。高齢樹は若い果樹に比べて生産性や品質が低下してしまいます。収量が落ちてきたなと思ったら、収益性の高い優良品種に植え替えましょう。

わいずニャン

収量が落ちてきたら植え替えが重要ニャン!

Y子ちゃん

でも、苗が生育して収穫できるまでに時間がかかるわよね?
なかなか一歩を踏み出せないわ…。

わいずニャン

そこでおススメなのが大苗育苗栽培だニャン!

Y子ちゃん

大きい苗?育苗で栽培??

わいずニャン

ルートラップポットを使った栽培方法だニャン!
詳しく解説していくニャン!!

大苗育苗栽培とは

定植してから初めて実が成るまでは「未収益の期間」です。10年以上未収益の果樹も存在し、果樹の植え替えを思いとどませる原因のひとつとなっています。この悩みを解決してくれるのが「大苗育苗栽培」です。大苗育苗栽培とは、1年生苗を1~2年間ポットの中で育成させる栽培技術で、速いものだと3年目からの収穫が可能となります。

1年生苗 :芽接ぎ苗や購入した若い苗のこと。

大苗育苗で果樹栽培を行うメリット

未収益期間を短縮できる

苗を大きくしてから植えるので結実の開始が早まり、通常より早い段階で十分な収量を得ることができます。定植後約3年目から収穫可能です!

育成期間の管理作業が効率的

大苗育苗は、ポットで育成するので圃場に定植するよりも場所を取りません。
また、かん水や施肥といった管理作業も効率的に行えます。

慣行と比べて植え傷みが少ない

不織布ポットの中は細根が豊富な状態になり、植え付け時に断根する必要もありません。
1年生苗を植えるよりも苗の傷みが少なく、初期成育に優れているのが特徴です。

不良苗の根
良苗の根
管理コストや労力を軽減

通常の苗を定植するのと比べて結実までの年数が短縮できるので、
十分な収量を得るまでに必要な肥料などの資材費や管理労力が軽減されます。

わいずニャン

農家さんにも果樹にもやさしい栽培方法だニャン!

育苗の手順とポイント

STEP
溝堀り

育苗ポットの大きさに合わせた溝を掘ります。

苗は霜害に弱いので霜の降りない日当たりのいい場所を選びましょう。

STEP
培土を入れる

掘った溝に不織布ポットを並べ、排水性と保水性に優れた培土を入れていきます。

バーミキュライトやピートモスなどを配合したなるべく軽量な土を利用しましょう。
定植作業や運搬作業が楽になります。

STEP
植え付け

苗は根の部分を殺菌剤で消毒してから植え付けます。

根の部分はなるべく切らないように注意してポット内に収めるようにしましょう。

STEP
土の埋め戻し

ポット周りの隙間を埋めるようにして土を埋め戻し、ポットの土壌表面が地面と同じ高さになるように調整します。

接ぎ木部分は埋もれないようにしましょう。

STEP
苗の固定

植え付け後はかん水を行い、麦わらを敷き支柱で苗を固定します。

STEP
施肥

新梢が出始めた頃に緩効性の肥料を施肥してください。

STEP
誘引

伸びてきた新梢はこまめに誘引し、伸長を促すようにしましょう。

わいずニャン

次は大苗育苗に使うおススメアイム、
ルートラップポットを見ていくニャン!

大苗育苗にはルートラップポットがおすすめ!

大苗育苗に使用するポットは、不織布製の「ルートラップポット」がおすすめです。ここでは、ルートラップポットの特徴をはじめ、用途によるサイズの選び方などを紹介します。

作業性抜群な不織布製【ルートラップポット】

「ルートラップポット」は、ポリエステル100%の不織布製の育苗ポットです。通気性と排水性に優れているため丈夫な細根を発生させるだけでなく、
ルーピング現象が起こりにくいので、大苗を育苗する際におすすめのポットとなっています。また、植木鉢と比較してとても軽量で運搬や定植作業時の労力負担も軽減できて作業性も抜群。健康な苗木の生産が行えます。
 

ルーピング現象
根の伸長を狭めたり締め付けたりすることで枯死すること

ルートラップポットの選び方

ルートラップポットはさまざまなサイズが販売されているので、適切なサイズ選びが難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。栽培用途や果樹をどの程度大きくしたいかによっても違うため一概には言えませんが、大苗育苗に使用する場合は厚さ0.3mmの10Aの10~60号がおすすめです。他にも野菜栽培に適した20A、果樹栽培が行える30Aなど、さまざまな厚さや容量のポットが販売されています。

わいずニャン

1-2年で植え替えが必要なものは安価な10A、
長年栽培するものは厚くて丈夫な20A・30Aがおすすめニャン!

サイズ詳細

わいずニャン

用途にあったサイズを選んで欲しいニャン!
厚さと容量がポイントニャン!

ブドウ
柑橘
ブルーベリー

こんな活用方法も

ルートラップポットには大苗育苗栽培以外にもさまざまな活用方法があるのをご存知でしょうか。ブドウの根域制限栽培やトマトの高濃度栽培など、家庭菜園では難しいイメージのある栽培方法もルートラップポットを使用することで比較的簡単に行うことができます。

家庭菜園にもおススメ!【ブドウの根域制限栽培】

根域制限栽培とは、防根シートなどを利用して根の分布域を制限する栽培方法です。ルートラップポットを使用すれば誰でもブドウの根域制限栽培を楽しむことができます。

ルートラップポットを利用するメリット

場所を選ばないので家庭菜園にもおすすめ

ポットを置くスペースさえあれば土壌を選ばず、小さく始めることができるためブドウ栽培を始めやすいです。必要に応じてポットを移動することができます。

水と肥料の管理が簡単

露地栽培と比べて土の量が少なく、ルートラップポットに入っている土だけなので、水や肥料の管理が簡単に行えます。未経験でも大粒のブドウを育てることが可能です。

2年目から収穫可能

適切な管理を行えば2年目から10房以上収穫することも可能です。果樹は収穫できるまでに年数が必要ですが、2年目から収穫できるので経済効率に優れています。

病害虫などのリスクが少ない

多くの本数の苗木を育てることができるので、1本の苗木を伸ばす栽培方法よりも病害虫にかかったときのリスクが小さくなります。

根腐れや裂果が少ない

豪雨などで大量の雨が降った場合でも、根域に不必要な水分を貯めないようにできるので根腐れを起こしません。裂果についても露地栽培と比べると影響が少ないです。

水分コントロールで高糖度に!【トマトの根域制限栽培】

トマトは水分が少ない乾燥地帯である南米アンデス山脈の高原地帯が原産地と言われています。そのため、少ない水分で栽培することで糖度の高い美味しいトマトを収穫することがで可能です。通常の栽培方法では水分コントロールは難しいとされていますが、ルートラップポットを使用した根域制限栽培を行うことで美味しいトマトを誰でも作ることができます。

ルートラップポットを利用するメリット

高糖度トマトの生産が可能

水分をコントロールすることで根の量を増やし糖度の高いトマトを収穫できます。

青枯れ病対策としても有効

病原菌の存在する地中に根が届かないので青枯れ病の発生を抑えることが可能です。

秀品率アップにもつながる

根にしっかりと肥料や水分を吸収させることができるので、果実が締まっていてしっかりとしたトマトになります。

まとめ

商品特長サイズ

10A
商品詳細はこちら
挿し木鉢上げ
果樹の大苗育苗などに
厚さ:0.3mm
6~60号

20A
商品詳細はこちら
野菜栽培、マンゴー、モモ、ブドウ、ブルーベリーなどの果樹栽培向け厚さ:0.4mm
25~100リットル

30A
商品詳細はこちら
マンゴー、モモ、ブドウ
ブルーベリーなどの果樹栽培向け
厚さ:0.5mm
40~400リットル

ルートラップポットは、果樹栽培において大苗育苗を利用したいと考えている人やブドウなどの根域制限栽培に挑戦したいと考えている方におすすめの農業資材です。値段もそれほど高くないので農家の方はもちろんのこと、家庭菜園を楽しみたい方にもぴったり。作物の品質アップや効率性を求める方はぜひ、ルートラップポットを活用してみてください。

コチラもお読みください

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次