モグラ退治は生態を知ることから!対策方法のポイントとおすすめ駆除アイテム紹介

小さくて可愛いイメージのあるモグラは、そのまま放置してしまうと畑や庭を荒らしてしまう害獣でもあります。モグラは土の中で生活しているためほとんど姿を表すことがなく発見が遅れてしまうことも多いですが、土の表面が凸凹している箇所があればそれはモグラによるものかもしれません。

そこで今回は、モグラの生態や被害例などの基礎知識をはじめ、実際に被害に遭われてお困りの方向けにおすすめの対処法もご紹介します。

目次

モグラの生態

モグラ対策を行う前に、まずは生態を知ることから始めましょう。もぐらの生態を把握しておくことで効率的な対処を行うことができます。

住処

ご存知の通りもぐらは一生の大半を土の中で過ごします。湿潤で柔らかい土壌を好むため、農耕地や牧草地といった場所では特にたくさんのモグラが生息していると言われています。モグラの巣の中はエサの貯蔵庫、水飲み場、休憩所、避難所などで構成されていて、これらは全てトンネルでつながっているということもわかっています。巣の各所をつなぐトンネルは「本道」、エサを捕るために掘ったトンネルなどは「支道」と呼ばれ、本道は何度も行き来しますが、支道はたまにしか通らなかったり一度きりしか通らないものもあるようです。

食生活

モグラはエネルギー消費が激しいため大量の食料を必要すると言われています。主食はミミズや昆虫の幼虫です。胃の中に十数時間食べ物がなくなってしまうだけで死亡してしまうこともあり、冬でも冬眠をすることなく食べ物を探し続けるといった特徴があります。

身体的特徴

もぐらの目は退化しているため視力はほとんどなく、地上に出たとしてもかすかに光を感じる程度です。その代わりに嗅覚や聴覚は優れているので、目が見えなくても正しい方向に進むことができます。また、モグラの鼻先にはアイマー器官という感覚受容器が備わっているため小さな振動などでも感知することができ、ミミズなどのエサを捕獲することができるようになっています。

もぐらは、ほとんどを土の中で生活するため土をかき分けやすいように手が大きく鋭い爪を持っています。また、もぐらの体毛はふわふわとしていて水をはじくので水中でも自由に動き回ることができ、泳ぎもとても上手いと言われています。

モグラによる悪影響

もぐらは植物を食べる動物ではないので実際にどういった悪影響があるのかイメージしずらいかもしれませんが、放置すると被害が大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。

ここでは、もぐらによる被害がどういった悪影響を及ぼすのかを詳しく説明していきます。

植物の生育が悪くなる

もぐらがいることによって以下のようなことが考えられ、それにより植物の生育が悪くなってしまうことがあります。

巣によって土壌の保水力を奪われる

巣に入ってきた植物の根を切ってしまう

トンネルを掘る際に植物の根などを傷つけてしまう

ネズミが侵入して作物を食べてしまう

もぐらが掘ったトンネルにネズミが侵入してしまうことがあります。一度でもネズミに侵入されてしまうと、畑にある作物が気づかないうちに食べられてしまうといった被害を受ける可能性があります。

ミミズがいなくなっていまう

ミミズは、土壌の有機物などを食べることで肥料成分を植物が吸収しやすくなる、糞が粒状なので通気性がよくなるなど農作物を育てている人にとっては益虫と考えられています。モグラは主食としてミミズを食べてしまうので、土壌改良の役割を持っているミミズが少なくなってしまうことが考えられます。

水田の水が抜ける

水田が近くにある場合でもぐらを放置してしまうと、畦に穴をあけて水田の水が抜けてしまうといったこともあります。水稲は水不足になってしまうと高温障害などが起こりやすくなったり、最悪枯れてしまうこともあるため注意が必要です。

芝生などが荒らされる

庭の芝生に土が盛り上がっている箇所があればモグラがいると考えていいでしょう。モグラが土中を移動することで直接芝生の根を傷つけてしまったり、上に土が覆いかぶさることにより芝生が枯れてしまうことがあります。

モグラ退治の方法

もぐら退治を実行する前に巣の場所を特定することから始めましょう。

巣の見つけ方

もぐらの巣を特定するためには、モグラ塚や地中を移動する際にできる地面の膨らみがないかを確認してみて下さい。このような場所を掘ってみると、トンネルを発見できることがあります。しかし、トンネルを見付けたとしてもよく利用している「本道」であるか、ほとんど利用しない「支道」であるかを見分けなくてはいけません。

わいずニャン
見分け方としては、トンネルを平らに埋めてみるという方法があるニャン。もぐらは本道を崩された場合に修復する習性があるのでしばらく経ってトンネルが元通りになっていれば本道だと判断することができるニャン。

対処法の種類

においで追い払う

嗅覚が鋭いというモグラの特性を利用し、畑など被害が出た場所にモグラが嫌がるにおいを発する忌避剤を設置します。方法はさまざまで、地面に置くタイプ、巣穴に差し込むタイプ、直接巣穴に噴射するスプレータイプなどいくつか種類があります。これらの忌避剤は雨や水にさらされると効果が薄れることもあるので注意が必要です。

音波で追い払う

嗅覚同様もぐらの優れた聴覚を利用して、苦手な音波を発生させることで追い払うことができます。設置場所は本道に設置するのが理想的です。また、土の質や土中の障害物によっては音が伝搬しにくいという場合があります。

捕獲する

捕獲器を本道に設置してモグラを捕獲します。モグラは嗅覚が敏感なため、いつもと違う匂いがすると感じると捕獲器を避けて穴を掘ることがあります。設置の際は、手袋をするなどして捕獲器を土にこすりつけてから設置するようにしましょう。

 

わいずニャン
もぐらは絶滅危惧種に指定されている種類も多くいるので、捕獲した際は殺さずに遠く離れた自然に還すことが原則ニャン。

また、基本的にもぐらの捕獲は農業や林業を営む上でやむを得ない場合に限り可能になっているので、その他の場合には自治体などに相談したほうがいいニャン。

おすすめモグラ退治アイテム

ここでは、前述した対処法のタイプ別におすすめのもぐら退治アイテムをご紹介します。

【臭いで追い払うタイプ】 ピリピリスティック10本

「ピリピリスティック」は、土に刺すだけで簡単にモグラを追い払うことができる忌避剤です。効果は約2ヶ月でカプサイシンが土中にゆっくり溶け出すことでモグラはもちろん、ネズミなどの動物にも効果があります。全て植物由来の素材を利用していて土に還るので回収の必要もありません。

 

【音波で追い払うタイプ】ソーラー角型モグラ防除器

「ソーラー・角型モグラ防除器」は、もぐら嫌がる音波を出すことで追い払うことができる防除器で、約30秒間隔で土中に2秒間の音波振動を発振します。薬剤など人や他の動物への影響が心配な方におすすめです。

【音で追い払うタイプ】LED付きプラ・モグラ防除器

「LED付きプラ・モグラ防除器」は、コンパルソーラー角型同様音波で追い払うタイプの防除器です。約25~30秒間隔で音と振動を発することでモグラを追い払うことができます。作動状態をLEDライトで確認できるので電池交換のタイミングもわかりやすく、交換作業も行いやすい引き出し式となっています。

 

【捕獲するタイプ】モグラ捕り(手付き)

「モグラ捕り (手付き)」は、もぐらの通り道に上から差し込むだけで簡単に捕獲が行える捕獲器です。もぐら被害が広範囲に及ぶ場合、複数仕掛けておくことでさらに効果が期待できます。

 

■使い方動画

【捕獲するタイプ】もぐらハウス(2本組)

「もぐらハウス」は、本道と平行に設置することでもぐらの捕獲が行える捕獲器です。入り口が2箇所になっているので通常の捕獲器と比べて捕獲率がアップしています。また、中継ぎ仕様になっているので捕獲したもぐらが取り出しやすいという特徴もあります。

 

まとめ

商品 特徴 タイプ

ピリピリスティック10本

 

カプサイシン配合、土に刺すだけで

簡単忌避剤

臭いで追い払う

ソーラー角型モグラ捕獲器

 

モグラの嫌がる音波を出すことで追い払うことができる防除器 音波で追い払う

LED付きプラ・モグラ防除器

 

音波と音で追い払うタイプの防除器 音で追い払う

モグラ捕り (手付き)

 

モグラの通り道に上から差し込むだけで簡単に捕獲が行える捕獲器 捕獲するタイプ

もぐらハウス(2本組)

 

本道と平行に設置することでモグラの捕獲が行える捕獲器 捕獲するタイプ

もぐらを放置してしまうと農作物などに悪影響を及ぼすということがおわかり頂けたかと思います。庭や畑にもぐら塚を発見したら被害が大きくなる前に早めに対策を取るようにしましょう。

もぐらの優れた嗅覚と聴覚を利用すれば比較的簡単に退治することが可能です。それらを試してみて効果がないなと感じたら最終手段として捕獲器などを活用してみるのがおすすめです。

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